扁桃体

 

 扁桃体(へんとうたい)は、脳にあるアーモンド形(扁桃)の神経細胞の集まりで、高等脊椎動物(人間を含む)の側頭葉内側の奥に存在します。扁桃体は大脳辺縁系の一部と考えられていて、情動反応と記憶において主要な役割を持つことが示されています。 見る、聞く、臭いをかぐなどの感覚情報は、大脳皮質から扁桃体へと伝わり 、好き嫌い(快不快)が判断され、隣にある記憶を司る海馬に伝わると説明されています。その為、心を大きく揺さぶる出来事はいつまでも記憶にとどまります。

 また、これまで扁桃体が機能しないと恐怖を感じなくなるという研究が、サルなどの動物実験では示唆されてきましたが、人間においても恐怖を感じなくなるとの結果が実証されています。これによりPTSD(心的障害)や不安障害の治療に期待されていますが、逆にその被験者にとっては恐怖を感じられず、PTSDで苦しむことが無い一方で、命の危険をさらすことになったとも報告されています。

 恐怖を感じないということは、命の危険を感じることが出来ないという事と同じで、恐怖は危険を回避し、命を守る為の重要な感情の一つなのです。もしも人類に扁桃体が無かったら、すぐに危険に遭遇して死滅し、今まで存続してくることは無かったと言っても過言ではありません。

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